境内出開帳

第14期お骨佛様の
「境内出開帳」について
平成19年から28年までの納骨

一心寺山門を入った正面に「骨佛造立 平成二十九年五月」と書いた大きな駒札と、その横に「境内出開帳(けいだいでがいちょう)」と書かれた立札をたてていますが、
何のことか? ご説明いたします。

前回(平成19年)、山門下の混雑の様子

前回(平成19年)、山門下の混雑の様子

平成29年、

新しい第14期のお骨佛さまが造立・開眼されますが、その「お披露目」については、従来と少し違ったやり方で勤めさせていただきます。

10年間の納骨施主の方々すべてに開眼法要のご案内をいたしますと、少なくとも10数万人の方々がお出でいただくことになります。

前回まではどうしていたか?4月に法要期間の日程4日間を定め、その4日間を納骨年度別に割り振りまして、○年度に納骨の誰々様は4月5日にお越しくださいとか、あなた様は4月8日にお参りくださいとか、そういった案内ハガキを出しまして、10数万のお施主様が集中して混乱されませんように、分散するようにしてお勤めしておりました。しかしながら、どうやっても期間中の土・日にご参詣が集中してしまいます。

前回の場合は結局、谷町筋の歩道いっぱいの行列が一心寺からJR天王寺駅まで続き、ピーク時にはもっともっと行列が長くなり、ものすごい待ち時間と疲労困憊とトイレ問題で大混乱が発生してしまいました。お身内のことであり、仏様のことでもありますので、皆様ずいぶん我慢してくださいましたが、警察からはキツーイお叱りがありましたし、インターネット等で多くの方々からのクレームも甚だしいものがありました。ごもっともなことでございます。

境内出開帳(参考写真)

境内出開帳(参考写真)

どうしたらいいのか?

苦慮し、勘案いたしました結果、

「新しい骨佛様は、比較的ご参詣者の少ない6月1か月30日の間、本堂の正面に仮のお厨子を設けて安置し、境内の広場からご焼香、ご参拝いただく。つまり『境内出開帳』とさせていただく」

ということになったのでございます。

従いまして、 「お知らせ」 は6月1日から30日までの1か月の間に 「随時ご参詣ください」 となるのでございます。混雑を防ぐため、受付もナシに致します。
(一心寺は常に、開門午前5時、閉門午後6時です。)

以上が『境内出開帳』ということでございます。よろしくお願い申し上げます。

存牟堂の外観

存牟堂の外観

つきましては

「ちょっとだけイイ話」を追加いたします。
一心寺の東隣り「三千佛堂」の横に新しく「存牟堂」という名の附属建物が出来ました。
いわば「一心寺ご参詣の休憩所」であります。
そう大きな建物ではありませんがJRローカル駅の待合室程度の広さで、駅並みにトイレがあります。ベンチが置いてあります。飲み物の自動販売機もあります。それだけではなく、「大坂の陣・歴史散策案内所」という看板がかかっていて、NHK大河ドラマ【真田丸】で注目された「茶臼山」が目の前にあることから、「夏の陣」の簡単な解説アニメもご覧になれます。大阪城天守閣所蔵の重要文化財「大坂之陣図屏風」を拡大した陶板パネルも展示してあり、戦場の詳細な有り様を見ることが出来ます。無料パンフレットも常備しているほか、夏の陣の激戦地を回るスタンプラリーの窓口にもなっています。この休憩所が来年の「お披露目」の際にはちょっと役に立ってくれるのではないかと思っております。

存牟堂内の大坂之陣図屏風の陶板パネル

存牟堂内の大坂之陣図屏風の陶板パネル

以上、平成29年の第14期お骨佛開眼のお披露目は混雑を避けるため、6月の30日間『境内出開帳』といたします。とはいえ土曜・日曜はやはりかなりの混雑が予想されます。できるだけ平日にご参拝くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。