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「椅らば大樹」-(9)

一心寺の黄色い花の樹「イペー」

一心寺の25号線側の低地にあざやかなクロームイエローの花の樹イペーがあります。おおむね4月が開花時期でこの写真はまだ大木とはいえませんが満開のイペーです。イペーのことは実はブラジルのマリンガという町で知りました。そこに浄土宗の開教寺院があり、たまたまブラジル移民80周年記念事業ということで訪問した際に街路樹のイペーを目にしたと言うわけです。ブラジルの春11月だったと思いますが通り一面が真黄色の花の雲で覆われておりました。移民された方々は当初この花をサクラに見立てて花見をされたそうです。クロームイエローではサクラと似てもつかないと思いますが望郷の念と、葉のない枝一面を覆う花の姿にサクラへの思いを重ねられたのでありましょう。
樹種的には私の好きなノウゼンカツラ科に属し沖縄はじめ東海地方まで時々植わっているそうですがまだ珍しい部類といえましょう。

2009/04/29


佐藤

ブラジルのイッペーのお話を読みました。この春ブラジルで同時期に勤めた方がお亡くなりになりました。本当に彼女の気配りや優しさを思うと涙が出ます。イッペーがそばに咲いていると思うと、たくさんのブラジルの思い出も一緒にあるのだと思ったりもします。一心寺に彼女も眠っておられます。どうぞいつまでも私達の心の支えになっていてください。今度、会いに行きます。合掌

2009/05/13