一心寺ニュース
あけましておめでとうございます
あけましておめでとうございます
2025年1月1日
昨年は浄土宗開宗八五〇年という節目の年でありました。承安五年の立教開宗から、過去の諸大徳が時世に応じた「救済」を
考え実行してきたからこその八五〇年ですが、さて自身を省みると法然上人の褌で相撲をとるのはまあ仕方ないとして、
その上に胡座をかいてしまってはいないか?時代が変わっても人の苦悩の変化にはフットワーク軽く敏感でありたいものです。
高口恭典
一心寺門前浪曲寄席
2024年3月24日
浪曲師・京山幸乃さん/曲師・一風亭初月さん
一心寺門前浪曲寄席!観客から見て右手側で演奏し、呼吸を計っている曲師(きょくし)。
三味線は通常、棹(さお)が太く胴も大きめの太棹三味線が使用される。演奏は楽譜はなく、ほとんどアドリブ。
三味線で様々な効果音を表現したり、要所で個性的な合いの手を入れて浪曲師や舞台を盛り立てる。
三味線音楽で譜面を使用せず伝承されているのは浪曲が唯一で、日本の三味線音楽の中でも特殊である。
浪曲と同じく浪曲三味線も大きく関東節・関西節に様式が分けられ、関西節は胴の皮がゆるく張られ、
弾くとベーンベーンと低い音色なのが特徴とされる。浪曲師と曲師の絶妙な掛け合いをお楽しみください。
■2025年1月公演
日 時:1月11日(土)~13日(月・祝)13:00開演
浪曲師:11日 京山 幸枝若 春野 ココ 真山 隼人 三原 麻衣
12日 真山 一郎 春野 美恵子 天中軒 月子 京山 幸太
13日 天中軒 雲月 天光軒 新月 春野 恵子 京山 幸乃
曲 師:一風亭 初月 沢村 さくら 虹 友美
オペレーター:真山 幸美
てんボラ情報!天王寺七名水 増井の清水 天王寺区伶人町
2024年11月25日
良水の井戸が多かった上町台地の南部には天王寺の『七坂』とともに『七名泉』と呼ばれる美味なる井戸水があり、今『七名水』の『増井』もその一つである。
入口の門には自然木に『増井』と彫った額がかかっていたという。思うに水量の豊富さと滋味を願った名かもしれない。
江戸期には、上下二段の井戸となっており、上段は武士用、下段は庶民用であった。かって、この良水を台地より下部になる大阪中心部に売り出しに行くのを商いとした人々もいたという。
今は個人宅内となり、静かな住宅の道路から見える一つだけの屋根囲いが往時をしのばせる断水井戸である。
現在、大阪市顕彰遺跡に指定され『増井』の案内板が立つ(伶人町5-35)近隣には、緊急用に防災管理されている『休眠井戸』もある。
私たち大阪人は、生駒山の伏流水の出る台地と、琵琶湖からの豊富な淀川水系と、共にありがたみを享受している。
慈泉処だより
2020年4月5日
3月26日(木) 晴れ 利用者 30人
春のお彼岸も終わり、桜の開花を迎える季節です。今朝は一心寺の境内でも、桜花の下で参拝者が足を止める姿があり ました。 例年、この時期は、テレビでも桜の開花前線が取り上げられますが、今年は、新型コロナウイルス関連のニュー スでもちきりです。 マスク不足で争奪戦が繰り広げられていますが、本当に怖いのは、ウイルスよりも人間の群集心理の ような気がします。しかしここ慈泉処では、 いつもと変わりなく利用者が来てシャワーを浴びて帰っていきました。皆さん、冷静にこのご時勢を過ごしているようです。(奥村)
4月2日(木) 曇り 利用者 25人
午前中の利用者は少なく、昼過ぎになってからどっと皆さんが押し寄せ、普段より多い人数になりました。 少し春めいてきたせいでしょうか。慈泉処でのコロナウィルス対策として、体調が悪そうな方には無理をせず着替えをお渡しして帰っていただくとともに、 手指のアルコール消毒を実施させていただきました。消毒をお願いすると、皆さん暗い表情をして、「こんなご時世だからねえ」とご協力くださったのが印象的でした。 また、「ここはまだ閉めないの?」という意見も聞かれました。今日現在のところはまだ休館する予定はありません。まだまだカイロをもらっていく方が多いこの季節、 平穏無事な日々はいったいいつ戻ってくるのでしょうか?(松下)
1月門前募金
2025年1月12日
活動の様子
一心寺では毎月第2日曜日に「慈悲喜捨」の心で門前募金を行い、各地の子ども・女性・そのいのちを守る活動の支援をしています。
現在は令和6年1月能登半島地震の被災者の支援を目的として活動しています。被災地域では9月21日の記録的な大雨の影響も有り、住まいの再建に向けた
支援などが求められています。
新年初の門前募金。今シーズン最強寒波の下、有志のボランティアさんに門前に立って活動していただき、皆様のご協力で76,522円が集まりました。
義援金は日本赤十字社を通じて、被災地全域(石川県、富山県、新潟県、福島県)へ寄付いたします。
日曜学校7講目開講!
2024年12月18日
豊来家 玉之助さん
安達俊英師
12月15日 日曜学校7講目が開講されました。
【エンターテイメント】
ゲストは豊来家 玉之助さん、お正月や祝いの席などで演じられる縁起物の舞と曲芸『太神楽』を見せてくださいました。
最初は短い棒で長い棒を浮かせ、鮮やかに操る長撥(ながばち)という芸にハラハラしながら固唾をのみました。
傘回しでは生徒さんも参加し、玉之助さんとのコントのようなやり取りに笑い声が溢れました。
最後には獅子舞と、ひと時も目が離せない大満足のパフォーマンスでした。
お話を聞いてすべて自分たちの生活の幸せを願うことに由来していることを初めて知りました。(生徒アンケートより)
【講話】
講師は圓通寺住職・浄土宗学研究所の安達俊英師、タイトルは「釈尊(仏教)の教え」でした。
天草の隠れキリシタンの歴史やその信仰用具、葬儀についてのお話をお聞きしました。
お祈りや葬式など表沙汰には出来ない為、用具やその他に色々な工夫がされていたそうです。
また他の宗教との違いを学ぶことで改めて仏教の特徴である体験主義(修行)の意味を教えてくださいました。
安達先生のお話、毎回勉強した!!と思う事がたくさんあり、まだまだお話を聞きたいと思います。(生徒アンケートより)
日曜学校の詳細についてはこちらをご覧ください。
「一心寺の法話」
「和顔愛語」
一心寺では、「日曜学校」(6月~3月まで原則毎月第四日曜日)にお説教の時間を設けています。仏教に関する身近な疑問から学問的な内容まで、様々な講師によるユニークなお話です。日曜学校は一回受講も可能ですので、興味のある方は一度お越しください。過去のお説教を収録した法話集『和顔愛語』(平成12年度~)もございます。(問い合わせ:三千佛堂06-6774-2500)