一心寺ニュース

一陽来復、春の訪れが待たれる2月です

涅槃図(三千佛堂)

2025年2月6日

涅槃図

涅槃図(ねはんず)

 

2月15日はお釈迦様の命日。お釈迦様が亡くなる様子は「涅槃経」という経典に記されていて、それに基づき描かれたのが涅槃図です。
毎年2月中旬から2週間程度、三千佛堂では礼拝堂正面に大きな「涅槃図(ねはんず)」を掲げます。 一心寺の涅槃図は、人と動物が同じ場所に描かれている他では類を見ない特徴があります。 仏教の世界では動物は畜生の類に属し、通常の涅槃図では動物が描かれている場所に人物が描かれることはまずありません。 この涅槃図より、人も動物も皆助け合い、日々に感謝し生きていかなければならないと受け取れるのではないでしょうか。
掲示は2月24日まで。一心寺へお参りの際は、三千佛堂へも足をお運びください。


一心寺門前浪曲寄席

2024年3月24日

浪曲師・曲師

浪曲師・京山幸乃さん/曲師・一風亭初月さん

 

一心寺門前浪曲寄席!観客から見て右手側で演奏し、呼吸を計っている曲師(きょくし)。 三味線は通常、棹(さお)が太く胴も大きめの太棹三味線が使用される。演奏は楽譜はなく、ほとんどアドリブ。 三味線で様々な効果音を表現したり、要所で個性的な合いの手を入れて浪曲師や舞台を盛り立てる。 三味線音楽で譜面を使用せず伝承されているのは浪曲が唯一で、日本の三味線音楽の中でも特殊である。 浪曲と同じく浪曲三味線も大きく関東節・関西節に様式が分けられ、関西節は胴の皮がゆるく張られ、 弾くとベーンベーンと低い音色なのが特徴とされる。浪曲師と曲師の絶妙な掛け合いをお楽しみください。

■2025年3月公演
日 時:3月8日(土)~10日(月)13:00開演
浪曲師:天中軒雲月 五月一秀 菊地まどか 天中軒かおり
曲 師:虹 友美 藤 初雪

浪曲親友協会ホームページ

てんボラ情報!天王寺七名水 有栖の清水 天王寺区下寺町

2025年1月20日

有栖の清水1

有栖の清水2

有栖の清水1

現在、有栖清水の場所の特定できませんが、手掛かりはいくつかあります。江戸時代の地誌『摂陽群談』(元禄十四年・1701年) 巻第8では有栖の清水を「在栖(ありすか)清水」と当時から名水であったと紹介しています。
 地誌『摂津名所図会』(寛政八年・1796年)では清水寺有栖川古跡の風景画が収録されています。 風景画では清水寺の横に清水坂が描かれ、下った周辺に井戸が記されおり、それが有栖の清水と思われます。
 清水寺の旧名は有栖寺で、寛永年間に京都清水寺より本尊を遷し、新清水寺と称し有栖山清光院清水寺と改名しました。 有栖清水は水質がよく、土佐藩に買収された時期もあり、御用水にと、庶民が利用できないように四面を囲い「土佐清水」「観音清水」と呼ばれたそうです。
 清水坂の途中に江戸時代の料亭「浮瀬(うかむせ)」跡(現大阪星光学院敷地)が、昭和58年(1983年)に「浮瀬俳跡 蕉蕪園」として整備され案内板が掲げられています。 案内板に「雪景色の浮瀬」(摂津名所図会)が掲げられていますが、そこにも有栖清水と思われる四方が囲われた井戸が描かれています。
 *石碑などはなく場所の特定はできません



てんのうじ観光ボランティアガイド協議会 堺 久仁子

慈泉処だより

2020年4月5日

慈泉処だより
2020年5月より慈泉処の活動は休止しております
3月26日(木) 晴れ 利用者 30人

春のお彼岸も終わり、桜の開花を迎える季節です。今朝は一心寺の境内でも、桜花の下で参拝者が足を止める姿があり ました。 例年、この時期は、テレビでも桜の開花前線が取り上げられますが、今年は、新型コロナウイルス関連のニュー スでもちきりです。 マスク不足で争奪戦が繰り広げられていますが、本当に怖いのは、ウイルスよりも人間の群集心理の ような気がします。しかしここ慈泉処では、 いつもと変わりなく利用者が来てシャワーを浴びて帰っていきました。皆さん、冷静にこのご時勢を過ごしているようです。(奥村)

4月2日(木) 曇り 利用者 25人

午前中の利用者は少なく、昼過ぎになってからどっと皆さんが押し寄せ、普段より多い人数になりました。 少し春めいてきたせいでしょうか。慈泉処でのコロナウィルス対策として、体調が悪そうな方には無理をせず着替えをお渡しして帰っていただくとともに、 手指のアルコール消毒を実施させていただきました。消毒をお願いすると、皆さん暗い表情をして、「こんなご時世だからねえ」とご協力くださったのが印象的でした。 また、「ここはまだ閉めないの?」という意見も聞かれました。今日現在のところはまだ休館する予定はありません。まだまだカイロをもらっていく方が多いこの季節、 平穏無事な日々はいったいいつ戻ってくるのでしょうか?(松下)


2月門前募金

2025年2月11日

門前募金2月

活動の様子

一心寺では毎月第2日曜日に「慈悲喜捨」の心で門前募金を行い、各地の子ども・女性・そのいのちを守る活動の支援をしています。
現在は令和6年1月能登半島地震の被災者の支援をしています。被災地域では9月21日の記録的な大雨の影響などで復興の遅れが生じ、生活再建に向けた継続的な支援が求められています。

暦の上では春立ちましたが、まだみぞれが降るほど寒い日々が続きます。2月9日、日曜学校の有志が門前に立ち、寒さに震えながら(?) 頑張りました。皆様のご協力により58,921円が寄せられました。ありがとうございました。

義援金は日本赤十字社を通じて、被災地全域(石川県、富山県、新潟県、福島県)へ寄付いたします。

2025年初春 日曜学校開講!

2025年1月27日

木偶舎 勘緑さん

木偶舎 勘緑さん

安達俊英師

安達俊英師

 

1月26日(日)2025年初春の日曜学校が開講されました。

【エンターテイメント】
ゲストは、人形浄瑠璃芝居の木偶舎 勘緑さん。人形浄瑠璃の「聖地」大阪の文楽座で30年以上人形遣いとして活躍。 人形の表情まで汲み取れる巧みな人形遣いに会場が魅了されました。

本物を間近で見られることはそうそうないので感動しました。人形が人形でなく生きているかのようで吸い込まれました。 みなさんのチームワークのすばらしさが伝わりました。(生徒アンケートより)

【講話】
講師は、圓通寺住職・浄土宗学研究所の安達俊英師。 「仏教の病 観-法然上人および浄土宗の場合-」というタイトルで、どういう心持ちで病を捉えるか、法然上人が病に対してどのように考えていたのかなどをお話いただきました。

宿業は現世のみで、次世には引継ぎなしにしてもらいたいと願いつつ生きています。(生徒アンケートより)


日曜学校の詳細についてはこちらをご覧ください。




「一心寺の法話」

「和顔愛語」

「和顔愛語」

一心寺では、「日曜学校」(6月~3月まで原則毎月第四日曜日)にお説教の時間を設けています。仏教に関する身近な疑問から学問的な内容まで、様々な講師によるユニークなお話です。日曜学校は一回受講も可能ですので、興味のある方は一度お越しください。過去のお説教を収録した法話集『和顔愛語』(平成12年度~)もございます。(問い合わせ:三千佛堂06-6774-2500)